3Kの仕事といわれる理由

介護職は、高齢者の身の回りに関する介助を行うことから、体力がとても必要な仕事である。
まだ、高齢者の介助がそこまで必要ない人が多い仕事場であれば日常生活全般における介助負担も少なくて済むが、日常的な介助を前提とした入所している高齢者に対しての介助になると、途端に負担は増大する。
また現状、介護職の人手が足りていない。
そのしわ寄せは、現在働いている人に業務負担を課している状態だ。
折角新入社員として働きだしても、その体力が必要な業務と業務量から離職率が高くなっている。
加えて、精神的にも気を使う必要があるため、人によっては気疲れしてしまう。
介助に対して特に文句なくサービスを受けてくれる利用者であれば特に問題ないが、そのような人ばかりではない。
サービスが必要なのにも関わらず拒否したり、わがままを言ったりと、利用者によっては面倒ごとも多々起こる。
とはいえ、業務量に見合った給与が支払われていれば、離職率も低減されるものだが、その給与もそこまで高いものではない。
とはいえ、経験年数と資格取得によって、努力次第では給与を上げることも可能である。
政府としても、2024年2月より介護職員1人あたり月6000円の賃上げを実施する方針である。
今後も高齢者は増加傾向にある中で、介護職の離職率が高い水準で推移することに対して政府も危機感を持っていると言える。
そうした背景を考えると、今後も介護職に対して、政府が何かしらのテコ入れをすることは考えうることであるし、必要性が増加傾向である以上、更に発展していく業種であると言える。